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Channel: 九州戦国ブログ~室町末期から江戸初期まで~
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判物(はんもつ)---古文書学のススメ

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お目目養生で暫くサボってたんで久々の投稿です。
今回は簡単にウィキペディア参照^^/

★判物(はんもつ)とは、室町時代から江戸時代にかけて出された武家文書の一つです。

用途:家臣に対する所領の給付や安堵、感状
つまり公的性質を持つ文書で、主従関係において重要性・永続性が必要とされる文書に対して用いられた。

特徴:上位の立場にある者(特に将軍・大名(守護・戦国・藩主))が発給した文書のうち、差出人の花押が付されたものを指す。
これに対し、花押でなく印判が付されたものを印判状(朱印状・黒印状)と呼びます。

要するに領地安堵や感状に使うという点で、印判状と判物は用途が同じです。
ただし使う場面・相手において「格差」があるんです。

印判は「本来なら花押なんだけど諸々の事情で簡略な印判にしちゃったから~」てことで文書としては略式なんです。
また同じ内容の書面を大量発給するときにも印判状が使われます。
赤と黒の違いは前回説明したんで割愛^^b

判物は戦国大名の命令文書ではもっとも格式が高いものとされた。
征夷大将軍が用いた判物は特に御判書と呼ばれており、
江戸期においても10万石以上の大名家の異動(新規加封・当主交替)に対して用いられ、朱印状が用いられるそれ以下の大名との格式の差の証しとされた。
大名家においては家老級の重臣には判物、それ以下の武士には印判状で発給するなど、明確な線引きがありました。

逆を言えば判物をもらうってことは、差出者である守護or戦国大名or将軍家にとって、宛名の人物(武家)が重要な相手だと認識されている証でもあります。

キングオブ九州の大友家から貰ったりなんかしたら、永久保存のステータスなのネー(*´・д・)(・д・`*)ネー

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