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Channel: 九州戦国ブログ~室町末期から江戸初期まで~
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相良義陽_55【粛清_後編】

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≪記事内ルール≫
年月日⇒⇒⇒旧暦対応
青文字⇒⇒一次史料出典
緑文字⇒⇒二次史料や編纂資料が元出典
他の色文字⇒⇒分析・推測・解説など
自分の本業研究は「肥前史」で、歴史記事は趣味で紹介しております。
肥前史以外の資料は所蔵していないので、記載している出典元は基本として自分では未確認です。
イメージ・花

永禄10(1567)年4月13日、
上村頼孝誅殺から12日後、稲富長蔵(上村頼孝の実弟)も義陽の命で殺された。
これで義陽は自身の叔父を全て殺した事になります。

稲富長蔵は、義陽の祖父・上村頼興(=上村兄弟の父)の死後、兄と共に謀反を起こし、上村頼孝と同じく帰参を許されて、八代城に住んでいました。

ちょっと判らないのは、兄が義陽に殺されたのを稲富長蔵が知ってたか?それとも知らなかったのか?です。
稲富側が無防備すぎるので、知らなかったか、それとも知ってて討手が来るのを覚悟してたのか、どっちなのか判らなかったです。

とにかく義陽の命により、稲富長蔵の宿老二人が東源兵衛、東主馬らに殺害され、
長蔵自身も八代奉行の高橋駿河、東尾張らにより殺害された。享年46。法名は「金阿弥陀仏」。

稲富は、謀反前は岡本城主で、亡き上村頼興が岡本城主を謀殺して、城と地頭の地位を息子の稲富に与えた。
謀殺された岡本城主は上村を恨み「上村家の断絶」を予言して死んだが、
その呪詛の言葉通りに上村家の男系は絶えることとなった。(家名だけは残った)

家紋・相良 ロン様作成、相良家紋ロゴ

ここから先は私見なので、興味ない方はスルーで。
自分は上村兄弟は、上村一族の勢力が大きくなるのを嫌った「別の勢力」に、陰謀を仕掛けられたんじゃないかと勘繰ってます。
謀反を起こしたのはホントなので、謀反起こすように仕向けられた・・・?
というのも上村兄弟の過去の謀反は、兄弟が実際に行動を起こす前に、噂(三郡雑説)の方が先行してたんです。
(噂があったの出典は八代日記で、噂の中身(三郡雑説)は後世のものですが、現在の処、中身の方は出典不明です)

それだけで勘ぐるのか・・・というわけじゃなくて、
実はネタバレになるんだが、戦国期から江戸初期の相良氏は当主の代替わりのたびに、政変(謀反含む)が起きてるんです。

16代・相良義滋(家督争いの末、庶長子ながら当主の座ゲッツ)
17代・相良晴広(義滋に協力することを条件に上村頼興が息子を養子に捻じ込んだ)
16代・17代当主の元で権勢を振るったのが上村頼興と一族。

18代・相良義陽
上村頼興死後、実叔父である上村三兄弟を誅殺(一人は謀反時に討たれた)
権勢を掴むのが、晴広の13回忌(=兄弟を誅殺した年)に剃髪した深水長智と一族。

19代・相良忠房
義陽死後に、義陽の弟・相良頼貞が家督を狙うが成功し難いのを悟り出奔後不明。

20代・相良頼房
深水一族をo( ̄Д ̄θ★ケリッ! と蹴散らし、犬童一族が権勢を振るう。
この時は石田三成・加藤清正を巻き込み吟味にまで発展した。

21・相良頼寛
相良宗家自体が、権勢を振るった犬童一族を潰した。

揉めまくってますな ( ゚Д゚)y─┛~~
記録では、先の当主で権勢を振るった実力者が「専横」「贅沢」「勝手」「祟られた」とかとか書かれるが、
記録を書いた側(時の権力者)にとって都合の悪いことが書かれることはない。

従って、歴代当主の政変(&謀反)のたびに、ものすご~~くキナ臭い匂いだけは充満してるんだが、
匂いの元が判らないという超歯切れの悪い状態です^^;

穿った見方をすれば、相良宗家が家中掌握のために、あえて家臣同士の主導権争いを見て見ぬふりをしてたんじゃないか・・・(あるいは誘導した)とまで疑える。
とにかく、こういうモヤモヤした状態で代を重ねていますので、
江戸期の人吉相良藩もデカい騒動が四つもありまして、よく幕末まで保ったなぁ~ ( ̄ω ̄A;アセアセ
とにかく史料が沈黙している以上は、このモヤモヤは永遠に晴れることなく、歴史の奥深い底に今後も沈んだままでしょう。

相良義陽は、叔父たちを粛清したことで、漸く家中を掌握できたのかもしれません。
が、絶頂期と失墜は常にカードの裏表です。
島津氏との闘いが、相良義陽を追いつめて行くことに成るのだが、それは・またの話 by^-^sio

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