はじめに・・・この古文書学は理屈・・・もとい学問としての解説です。
何かを期待した方にとっては「知りたいのは、こんなんじゃない」かも、しれないことを予め御了承下さい。
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参照:佐藤進一著「新版 古文書学入門」
符が上の役所から下の役所へ出す文書に対し
「移・い」は上下関係のない役所同士で交す文書です。
例えば「摂津国」と「大和国」、「民部省」と「大蔵省」といった感じです。
奈良時代の実例でいくと、上下関係が曖昧な部署・役所同士で便宜上用いられた文書のようです。
平安時代になると「移」の文書様式は、用いられなくなります。
(少なくなる理由については「木簡研究7」にあるそうです)
今回は実例が少ない分、説明も短かった^^;
こうして勉強していると、律令時代の役所って今の地方自治体なみに文書類がシッカリしてたんですね。