第一部_中世城館の史料論
「戦功覚書」と城郭研究_竹井英文
興味のあるのから先に読んでた_φ(.. ) メモメモ
読んで一番に感じたのは「ここまで書くのに、調べるの大変だっただろうなぁ」です^^;
通史や軍記物と違い、戦功覚書は客観的に書いているので、事実関係を掌握するにはバッチリ。
通史とかだと主家に遠慮して、敗北してるのに負けたって書かないように記述したりしてるから、判り辛いのなんのって^^;
だから軍功覚書にある城郭関連を抽出し、実際の発掘した城郭データを照合すると当時の城郭の姿が明瞭になる。
それと地名とか当時の呼称で書かれているので、地理的な変遷も検証できる。
論を簡単にまとめると、そういう感じ^^
戦功覚書には大きく二つに分類されます。
一つは、主家・藩などに提出する上申文書に分類されるもの
もう一つは、子孫に向けて書いたものです。
子孫向けだと誇張が入るかもですが、主家へ提出だと他家も出すから矛盾するような事は書けません。
だから江戸中期以降成立であっても、戦功覚書は比較的精度が高い史料といえます。
他に主君に出す戦功記録としては軍忠状があります。
これは『提出した文書に、証判をもらう』ので、軍功に対する何よりの証拠になります。
あとは功績に対して主君が出す感状とか。
「戦功覚書」が軍忠状や感状を元に書いたものなら、完璧です・・・・が現実問題なにもかも揃ってるのって滅多にない^^;
そもそも戦功覚書もあんまり残ってないのよネー(*´・д・)(・д・`*)ネー
更にネックになるのは覚書が『大きな戦の記録に集中しちゃう』ってことです。
佐賀藩で言えば「沖田畷」と「島原の乱」です。
諸地方の記録になると、各市町村によってバラバラに収蔵された覚書を拾い出し、該当部分を探さなきゃならないので、凄い地道な作業になる^^;
竹井氏が参照した覚書は、まだ全文が翻刻(ほんこく=現代漢字に起こすこと)されてないのも相当数あるみたい。
だから読み終わった時の初めに感じたのが「大変だったろうなぁ」なんです^^;
参照資料に野口先生の論文(佐賀関連)があったのが個人的に嬉しかった(*´pq`)
末尾に「今後も検討を積み重ねていきたい」とあったので、これからの研究成果を楽しみに待ってます^^/