緑文字---原文(翻刻版)ママ
青文字---読み下し
赤文字---意訳(手っ取り早く知りたい方はココを読んでね^^/)
(包紙上書)
「寄進状」
再拝々々敬白
在肥前之国佐賀郡之内才所分弐町八段之事、武運長久爲願所、於 河上大明神致寄進候、仍爲末代之状如件、
天文廿二年癸丑八月吉日 神代大和守勝利(花押)
実相院文書なのですが、河上社の別当寺院なので同じカテゴリにします。
で、今回は包紙に「寄進状」と書いて出してます。
再拝々々敬白・・・再拝再拝敬って白します・・・相手を敬って言う言葉で再拝を繰り返しているので非常に丁寧
於 河上大明神
と、河上大明神の前を一文字スペースを空けてます。
これはワザとやっていることで、この空白部分を闕字(けつじ)と呼び、相手を敬う時(敬うべき相手)に用いる書き方です。
肥前国佐賀郡の才所のうち、2町八段を「武運長久」を願い寄進いたします。
この寄進は末代まで有効です。
神代勝利の特徴は寄進の時に「仍爲末代=神代家末代まで所有権は有効」がつくことです。
ここでも神代勝利が河上社に非常に厚い信仰心を持っていたのが感じ取れます。
ちなみに天文22年は家督相続のゴタゴタで追い出されていたクマー・龍造寺隆信が、筑後から復活した年です。
でもって寄進した8月にガチンコになってます。(神代の方が負けた(´;ω;`)ウッ)
吉日が戦の前か後かは不明ですが、いつも以上に真剣に祈願したんだろうなぁ・・・ポリポリ(6 ̄_ ̄)
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